SONYのB帯ワイヤレスマイクUWP-D21とGoProの接続はできる?アクションカメラ外部マイクとして使用する方法

2026年7月25日

GoProとUWP-D21

 この記事では、SONYのB帯ワイヤレスマイクロフォンパッケージであるUWP-D21 UWP-D11等を用いてアクションカメラの先駆者であるGoProの収録時の音質改善のため、外部マイクとして接続を検討している方および備忘録のために接続方法の記録を残しておきます。

結論から

 結論から記載すると、UWP-D21とGoProの接続は可能です。GoProのマイクアダプターを用いるか、GoProのMediaMod(いわゆるメディアモジュラー)を用いることで、その他の特別なアクセサリーは必要なく接続することができ、外部マイクとして使用できます。

B帯ワイヤレスマイクとは

 B帯域は無線局の免許や届出が不要で誰でも自由に利用できる周波数帯です。B帯としてわが国の電波法で許可されている周波数は806.125~809.750MHzの範囲(最大出力10mW)で、全部で30チャンネルが用意されています。実際にはメーカーごとの制限があります。

 Wi-FiやBluetoothなどで使われる2.4GHz帯と比較して混信や電波干渉を受けづらく、安定した通信が可能です。また、波長が長いために回析性が高く、障害物に強い(障害物周囲で波が回り込む性質が強い)という特徴があります。また、2.4GHz帯とは帯域を異にしているため、人が多く集まる場所などでも比較的安心して使用することができます。したがって、主に業務用音声収録機器のうちワイヤレスで通信を行うものによく用いられています。

 SONY UWP-Dシリーズはカムコーダー(映像収録用の機器)と組み合わせることにより、ワイヤレスで安定した高音質な音声を収録することが可能となる商品です。そのうち、UWP-D21はURX-B40というワイヤレス受信機と、UTX-B40というワイヤレス送信機により構成されたパッケージ商品で、一般の方でも購入することができます。そして、上述の通り、これらは電波法上の技適認証がなされて販売されているため、免許や事前申請不要で使用し高音質、かつ、安定した音声収録が可能です。

 収録上の分類としてUWP-D21はワイヤレスピンマイクという扱いになろうかと思います。パッケージ内に付属のマイクはピンマイクであり、そこからの音声入力をワイヤレスで受信機に送信し、その受信機と各種カメラやレコーダーに接続することでほぼ遅延なく音声入力が可能となります。

GoProとの接続

 ほとんどの人はGoProとの接続のためにわざわざB帯域のワイヤレスマイクを購入することはないと思われます。しかし、カメラが趣味の方や音質の追求にはまっている方はいずれB帯のワイヤレスマイクの魅力に気づきそれを組み合わせて使用できるのか?と気になる時期が来ることと思います。

 私自身はバイクに乗りながらPOVを撮影し、かつ、話すという所謂モトブログに挑戦していた時期があり、GoProとUWP-D21をたまたまどちらも持っていたために接続して使用してみました。

 ただし、UWP-D21とGoProを接続したのは私が初めてではなくネットの世界にはいつも先駆者がいるもので、地方の議員さんが「自転車に乗って街を巡りながらその様子を広報が後方からGoProで撮影する」という使用方法ですでに接続していました。むしろモトブログよりもワイヤレスである意味がクリティカルですので、ぜひyoutubeを検索してみてください。

接続のために必要な機材の紹介

 以下のいずれかの機材が(一つあればいい)必要です。

・GoPro Media Mod メディアモジュラー

・GoPro マイクアダプター

・市販のマイクアダプター

GoPro9-13用のメディアモジュラー(参考)

なぜ接続機器が必要か?なぜ機器が音声認識しないか?

 なぜ音声を入力したいだけのためにわざわざ接続機器が必要なのでしょうか?その答えはSONYのジャックの出力がBMPジャックと呼ばれるものと3.5mmイヤホンジャックで構成されており、ピンアサインが3極でないと反応しないからです。したがって、UWP-D21をスマホ撮影時の音質改善用に接続したい場合もUSB type-Cの市販のマイクアダプターを接続して4極のジャック(スマホはマイク入力と音声出力のため4極)から3極のジャックに変換できる機器が必要となるのです。

 この点、GoProのメディアモジュラーに搭載されているジャックは元々3極用として設計されているため、メディアモジュラーがあればUWP-D21からの出力端子のイヤホンジャックをそのまま挿せば音声を外部マイクとして認識してくれます。

 本記事の趣旨からは外れますが、マイクアダプターを使用すると今まで認識しなかったマイクが認識することがあります。その論理構造は上述の通りですが、GoProほかアクションカムのみならず、スマートフォンとUWP-D21を接続したい場合にもマイクアダプターを介しての接続をすることで音声がきちんと認識するようになります。これの何が嬉しいかというと、特に市販の録音専用機材(ボイスレコーダー)を購入しなくてもスマホがワイヤレス高音質ボイスレコーダーになる可能性がある、という点です。

UWP-D21とMacBook Proの接続

詳しくは下記で簡単な紹介をしておりますので悩まれている方はご覧ください。

実際のシステム構成例

 私はモトブログ撮影用に接続を試みましたが、接続方法は基本的に変わらず汎用性があり応用ができるものと思います。読者ご自身の考えのもとアレンジしていただければと思います。私は後に市販のマイクアダプターも購入しましたが、GoProメディアモジュラーを使うのが結局一番シンプルにまとまって好きでした。

UWP-D21とGoProを接続した際のシステム構成例
UWP-D21とGoProの組み合わせ参考
UWP-D21とGoProの組み合わせ参考

 上記の画像のように、URX-B40の出力端子からの音声出力をGoProのメディアモジュラーに入力するだけの簡単な接続になります。バイクで撮影の際はGoProはヘルメットにマウントしますので、受信機を胸ポケット、送信機をズボンのポケットに入れるなどの対応が必要です。これは別にワイヤレスでなくてもいいものをわざわざ使ってみた際の対策になるので、一般の方はあまり参考にならないかも知れません。笑

ワイヤレスでなくてもいい場合

 別に送信機受信機セットのワイヤレス接続でなくてもいい場合には、モトブロガーの突然逃太郎さんが紹介していたような高音質マイクを使用する方法でもいいような気がします。笑

TASCAM DR10-LとGoProを接続した際のシステム構成例

SONYのワイヤレスピンマイクの弱点

 私が個人的にUWP-D21の弱点だと感じた点は、リアルタイムに(通常の使用方法では)二重録音ができない点にあります。受信機からの出力は基本的に3.5mmイヤホンジャックかXLR端子になり、その他ヘッドホンで音声を確認する用のジャックがありますが、あくまでヘッドホン端子です。したがって、音声の通信は安定しているものの、例えばGoPro側が何らかの不具合で認識していなかった場合、すべての音声がリアルタイムでしか出力されないことになり、それを別途レコーディングできているわけではないため、冗長がとれない、すなわち、バックアップが取れていないという事態になりかねません。

 この点は私はそういうものだと割り切って使用していました(個人のモトブログのため)が、業務で使用する場合にどう対策を施しているのかは専門家の意見が必要です。

まとめ

 音質沼にはまると大変です。この備忘録が何かの参考になれば嬉しいです。